2009年09月12日

科学研究費はバラマキか

池田信夫氏がブログで
「学術研究というのは、誰にも中身がわからないので、盲目的にばらまくには絶好の対象だ。」
と発言している件で、コメント欄にて安藤晴彦氏との対話が面白かったので長いですが、全文を引用してみます。

個人的には、安藤氏の次のコメントをどのように検証するかにかかっていると思いました。
「審査プロセスは、かなり慎重に公平透明にやっていると思います」

科学技術という名のバラマキ - 池田信夫 blog

麻生政権が死に体になった9月4日、駆け込みで総合科学技術会議が開かれ、「最先端研究開発支援プログラム」30件に2700億円の研究費の配分が決まった。これは4月の補正予算で決まり、565件の応募があった。1ヶ月半に10回も会議が開かれ、1グループ20分のヒアリングであわただしく配分が決まった。対象はノーベル賞を受賞した田中耕一氏やiPS細胞の山中伸弥氏などの有名人や学界のボスばかりで、関係者によると「配分はボスの交渉で決まっていた。公募は形だけ」とのことだ。

科研費をもらった研究者なら知っていると思うが、こういう研究費の配分は大学の偏差値と学界のボスの権力で決まり、内容はほとんど関係ない。「IT革命」が騒がれるとITを看板にし、環境が話題になると環境をテーマにしたように見せかけて研究費をとるが、中身は学部のディスカッション・ペーパーのタイトルを付け替えて予算をとるような詐欺まがいのことをやっている(それがばれて研究費を返還させられたケースもあった)。しかも通常の科研費はたかだか数億円だが、今度は1件平均90億円と桁ちがいだ。14兆円のバラマキ先によほど困ったのだろう。

学術研究というのは、誰にも中身がわからないので、盲目的にばらまくには絶好の対象だ。一般会計がマイナスシーリングだった時期にも、科学技術だけは聖域になっており、1996年に決まった科学技術基本計画は、第1期(1996〜2000)の予算総額は17兆円、第2期(2001〜05)は24兆円、第3 期(2006〜10)は25兆円と増額されてきた。特にIT・バイオ・環境・ナノテクノロジーの「重点4分野」には巨額の予算が配分され、たとえば情報通信研究機構(NICT)の今年度予算では施設整備費は8億5000万円だったが、補正予算で突然389億円も増額された。

特に関係者が問題視するのは、NICTに198億円も配分された「無線技術の検証施設」だ。これは地デジ移行とともに空く予定の700MHz帯を使ったITSの車車間通信を開発する施設ということになっているが、「国営マンガ喫茶」と同じく中身の不明なハコモノだ。700MHz帯はもともと通信事業者に配分される予定だったが、トヨタの要求で20MHzがITSに配分されることになった。しかしこれは世界のどこにも売れないガラパゴス技術であり、日立が独占している。要するにこの補助金は、科学技術の看板に隠れて絶滅寸前のITゼネコンを救済するものなのだ。

今回の補正予算は、自民党と官僚機構が結託していかに税金を食い物にしてきたかを解明するには絶好の材料だ。民主党が「駆け込み執行」を許さず、これを凍結して徹底的に解剖し、減額補正を行なえば、政権交代によって日本も変わることを証明できよう。これを機会に、学界ボスの税金山わけ機関となっている総合科学技術会議も見直し、天下り官僚の給料の原資になっている補助金を切るべきだ。


ITS (池田信夫)
2009-09-09 10:22:36
この700MHz帯のITSについては、通信業界が怒っています。もともと710〜770MHzは通信キャリアの電波利用料を地デジの「アナアナ変換」に流用した「お返し」として通信に開放される予定だったのに、トヨタの奥田さんが経済財政諮問会議の親分だったとき、総務省にねじこんで「交通安全」のためと称して20MHzとった。

しかしITSにはすでに5.8GHz帯が配分されているので、これは二重取りです。「5.8GHzでは周波数が高すぎて車車間通信には使えない」というのが総務省の説明ですが、これは中継局を道路に立てれば解決できる。700MHz帯をITSに使っている国はなく、日立以外のメーカーもつくっていないので、トヨタ以外の車につけられる可能性もほとんどない。

700MHz帯は、このようにわけのわからない配分が行なわれようとしてますが、前にも指摘した770〜806MHzのFPUを廃止し、710〜806MHzの100MHzをオークションで開放すれば、1兆円の国庫収入が上がり、競争も促進されます。民主党の「宝探し」は、まじめに探せばいくらでも見つかるでしょう。


ご無沙汰しております (安藤晴彦@個人)
2009-09-11 00:35:00
安藤晴彦@個人です。

池田先生、大変ご無沙汰しております。
ブログで本名で書くのもなんですが(笑)守秘義務に触れない範囲でご報告いたします。

1.乗数効果
釈迦に説法の愚ですが、開放経済下では公共投資の乗数効果には期待できないという話のとおり、90年代以降、経企庁・内閣府のマクロモデルでみても乗数低下が著しいわけですが、今の日本で、トンカチ補正をやっても流石に意味が少ないので、未来に稼ぐネタを仕込もうという先行投資をしたわけです。仮に1000歩譲って、バラマキR&Dであったとしても、輸入機器等の脱漏はあっても、先端素材・機器や高度人財の雇用に2700億円突っ込むことは、トンカチよりはましな景気浮揚策になると愚考します(微笑)

2.冗談はさておき、本件、審査プロセスは、かなり慎重に公平透明にやっていると思います。ちょっと尊敬申し上げるいつもの池田先生らしからぬと思いますのは、「関係者」の言葉を、いつものように吟味・検証なさっておられるかどうかです。
仮に、この「関係者」が支援会議又はWTメンバーでしたら、背任&守秘義務違反になります。そんな危ない橋を渡る人がいますでしょうか。数人、オレオレ星人系の人がいるのは確かですが(微笑)。もし、それ以外の人であるなら、憶測にすぎません。
8月上旬に決まっていたというのは事実ではありません。(逆に、検証に耐える材料をお持ちですか?)アカロフ並みの565個の「レモン」の中から選抜が進められましたが、書面審査で第一次選考をして、更に書面重点審査をして、夏休み期間に1週間の集中面接審査をして絞り込んだ上で、支援会議で決定しています。色々なバイアスや機械主義的行動の可能性は否定しませんが、「大ボスの談合」で決まっていたということはありません。

3.もちろん「公募」という仕組みが持つ内在的制約は厳然としてあります。やはり研究費が欲しい、クレクレ星人、オレオレ星人が数多く手を挙げてくる余地があり、現にそういう提案も多くありました。本物の聖人たちは、野に隠れて、ひそかに志の高い研究をしていますので、小生が首を突っ込んでいるクリーンテックの分野でも凄い研究者たちが、そもそも公募しないということが幾つもでています。

他方で、選ばれた中心研究者に目を凝らしてみていただきますと、確かに、有名人も多いですが、期待できる逸材も多いです。逆に、大物で過去の実績があるとしても、不採択になった人々は結構います。なんで太陽電池で瀬川先生なのか、なんで有機ELで安達先生なのかというところが、圧力や既得権益とは関係なく、公平公正に厳しく審査が行われた良い証拠でもあります。(クレクレ星人の腐ったレモンが選ばれないかどうか、最後まで心配しましたが、そんなことはありませんでした。個人的には、トヨタのダミーだけは納得できませんが、それは御愛嬌でしょう。多様性と競争もイノベーションの原動力になりますので、裏切りの要素は別として、そういうものも頭から否定する必要はありませんね。)

4.あまり公に語ることが許されませんが、今回の補正の中心研究者という発想の原点には、実は、創業期のRIETIや76年の超L研に遡ります。将来の日本経済の飯のタネを創ろうという発想です。総合科学技術会議の勉強会の中で、こうした点を随分御説明してきました。RIETIの後にクリーンテックで創設した5つのナショナルラボの経験もお伝えしてきました。詳細は語れませんが、そうした流れの中で、今回の補正が出てきたのです。文科省でも経産省でも内閣府提案でもなく、政治レベルでの大きな決断によって、日本の将来はトンカチよりも、期待できる日本人科学者やかつての超L研のような中心研究者と企業からなるコンソーシアムに託してみようという流れになったのです。RIETIや5つのナショナルラボの経験からしても、情熱ある尊敬される中心研究者のところには国内外から素晴らしい研究者が集まってきます。RIETIで青木昌彦先生の下に、池田先生を始め綺羅星の如く世界のトップリサーチャーが集まってきたのと同じです。ノーベル賞受賞者もよく出入りしていましたね(微笑)九大の中に国研のラボを入れた水素先端材料研究センターでは、素晴らしいリーダーを慕って、国内外の100人のPhDが結集しています。アメリカの大御所はもとより、ボルドー大学教授職を擲って着任された方や、イスラエル、ウクライナ、中国等々から第一線の研究者が集まっています。水素材料(脆化を含む)に関しては、日本は短期間のうちに今や世界トップの知恵を蓄えています。

5.このプロジェクトには隠れたブレークスルーがあります。年度予算の制約を突破する5年予算。研究者が申請書・報告書作成に追われて研究時間が削減される愚を避けるための支援体制の充実(=アドミニ強化はRIETIや5つのナショナルラボの経験から来ています。)があります。こうした中から競争原理によってベストプラクティスを生み出そうという意欲的な試みでもあります。

6.本件、色んな批判があるのは当たり前です。30人の選ばれし者の陰で、500人以上の落選者が出て、そもそも応募を断念した人は数え切れません。恨み節の一つもでるでしょう。短期間で選べるのかとか、20分で何が分かるのかとか、色々言い訳と愚痴が出るのは当然です。そうしないとプライドの高い落選研究者は自分の立ち位置を護れません。
しかし、約90人のヒアリングを傍聴しましたが、非常に水準の高い争いだったと言えます。そして、たった10分でも、その方の、リーダーシップや志などはたちどころに分かります。研究テーマはいずれも重要なのは当たり前ですが、ヒアリングによって人物像と、過去の実績・勲章ではなく「今後」どれだけ期待できるかは、くっきり浮き出てきます。しかも、ヒアリングの質問は偉い大物でも、偉い受賞者でも容赦なしです。ここまで聞くかぁというくらい、きついところを抉ります。選定側の水準も日本最高でしょう。例えば、文系のプロジェクトに、青木先生と池田先生が並んで座られたら、ご専門分野外であっても20分も要らずに、人物と期待度は見抜けると確信しておりますが、理系でも同じことです。

7.いずれにせよ、金額も未だ決まっておりませんし、全部決まるのは最短でも11月になるでしょう。晴れて全容が確定した際には、30人を集めたお披露目の機会が準備されていくと思います(詳細は未定ですし、話せません)。そのときに、今回の判断が、単なる大ボス談合のバラマキだったのか、(公募による内在的制約はあるにせよ)日本の未来を託すのに足りるリーダーであるのかどうかが、分かると思います。しかし、そこで終わりではなく、きっちり5年後までに成果を出してくれるのかどうか、一国民として、励まし、かつ監視していかなければならないのは言うまでもありません。

取り急ぎ、謹んでご報告申し上げます。
詳細につきましては委細面談です(笑)


Re: ご無沙汰しております (池田信夫)
2009-09-11 10:08:18
安藤さん、ご無沙汰です。この「関係者」は落選したグループの関係者なので、バイアスもあるのでしょう。念のためいうと、ITSを批判していた関係者は、これとは別で、これも日立とは別のITゼネコンです(笑)


いろいろな意見 (池田信夫)
2009-09-11 23:13:03
落選した研究者の意見:

http://lohasmedical.jp/news/2009/09/08131202.php

「米国で同じ規模のプロジェクトがあったとすると、それぞれのプロジェクトに2日をかけて審議する。プレゼンテーションと質疑応答で1日、施設見学で1日の合計2日。アメリカ方式がよいと言っているわけではないが、今回の審査は成熟したものになっていないと考えているし、こんな短時間で本当に内容を見ることができたのかとも思う。米国の場合は各応募者に対して具体的な改善点が示されるので、例え選ばれなくても将来に大きく成長する可能性が高くなる」

民主党の政調副会長・鈴木寛氏の意見

http://lohasmedical.jp/news/2009/08/21143342.php

「今、ケシカランと思っているのは学術振興会に出ている2700億円。科学技術に予算をつけるという方向は良い。だから我々も補正予算には反対したけれど、この基金を作るという法律には修正を加えたうえで賛成した。法の目的に『経済対策として』という文言があったので、研究体制強化でなければいけないということで経済対策の文言は落とさせて賛成した。にもかかわらず、法の目的変更に沿った審査になっていない」


理想のナショナルラボ創り(訂正) (ahab0975)
2009-09-12 10:16:08
安藤晴彦@個人です。

前回のコメントは急いでおりましたので、改めて読み返しますと、尊敬・私淑申し上げる
池田信夫先生にややご無礼な言い回しになっており、恐懼赤面しております。くれぐれもご海容下さい。

落選者の弁は、やっぱり引かれ者の小唄のような感じです。

ライフサイエンス系で海外に出ている超優秀な研究者が、今回の資金で海外拠点を引き払って日本に戻り、研究に没頭すると宣言してくれました。やる気も実力もある脂の乗った若手研究者ですから大いに期待が持てます。睡眠不足の小生には是非、進めてほしい研究です。

反面、ライフサイエンスの大物たちも落選しています。「ああ、この人はCSTPにも近いし、大ボスの一人だから、出来レースなのかな?」と思っていましたら、あえなく落選。なんか安心しました。

鈴木議員のコメントは正論です。野田聖子大臣は記者会見で鈴木議員とも面談したということを言っておられましたが、いずれにせよ、2700の配分の最終決定は、新政権下になりますので、是非、正しい方向にお導きいただきたいと、一個人として強く願います。

RIETIのほかにクリーンテックの5つのナショナルラボを手作りで創ってきました。

(FC- Cubic:トヨタのトップサイエンティストを中心にお台場に若手PhDの梁山泊として設立、HYDROGENIUS:九大の中に産総研を入れたアメリカ型の水素材料先端研究拠点。世界で唯一無二のラボで、国内外から100人以上のPhDが参画。Hydro☆Star:産総研の中心研究者を核に日本中の産学の水素貯蔵材料研究者をバーチャルに統合する拠点。ロスアラモス研や中国科学院とも連携。SolarQuest:世界トップを走る筑波大准教授を東大先端研に招き、シャープ元常務に後見をお願いして創設した次世代革新型太陽電池国際拠点。創設シンポジウムには、世界の大御所が参画(太陽電池の理論限界に関するショックレーとの共同論文で超有名なクワイザー先生まで来られました)。Hyper-FC:文科省COEの期限切れを引き継ぎ、世界の第一人者を中心に山梨大に創設。民間トップサイエンティストが辞職して参画。)

それぞれの組織設計は、研究領域や技術特性に応じて、まさに個々に違うハンドメイドです。共通点は、3つだけあって、中心になるリーダーの情熱や志を1年以上検証してから、こちらからお願いに行って組み上げたということと、RIETIと同じように、研究者が研究に没頭できるようにアドミニを強化するとともに、研究チームはカプセル化してCROにすべてお任せした点です。

すべてのものごとがそうなのかもしれませんが、成功、失敗は2:6:2のパレート比率が当たっているような気もします。トップラボを創るのはガラス細工のようなもので、RIETIが簡単に壊されてしまったように、自壊してしまうこともありますが、他方で、短期間で世界トップの座を確保してしまったところもあります。

6つのラボでの成功失敗体験を踏まえると、公募という仕組み、短期間での選定、5年間という期間、アドミニのあり方、資金枠の配分方式(2700を最初に分けきってしまうのか、研究の進捗に応じたベンチマークを置くのか)、外国人研究者への配慮、研究者の処遇など、個人的には色々と申し上げたいこともありますし、そうしたこともインプットしてきましたが、これ以上は公に語ることが許されません。

最初の落選者の「未熟」という指摘は、半分正しく、半分違います。未熟ではなく初体験なのです。ですから、試行錯誤の中からベストプラクティスを創造していくことこそが大事だと思います。

その意味で、新政権下でも、是非、精査していただき、正しい道を歩めるようにしていただきたいと切望いたします。


補正予算と財政規律とチャレンジ (安藤晴彦@みたび)
2009-09-12 10:37:27
一般論に戻りますと、補正予算は、年度予算に比べて、自由度があります。

自由度は、イージーマネーにもなりますし、本当に新しい発想で、既存枠組みにとらわれない政策チャレンジをする絶好の機会にもなります。

今回は、何度も何度も補正が繰り返されて、政策の前線部隊には「玉出せ、玉出せ」で、玉切れの前線に矢の催促。なかなか知恵も廻らない中で、とりあえず、貯め込む基金型が多発したということなのかもしれません。これも、単年度補正でやるとできない、あるいは現場に過剰な負荷をかけて、年度末の道路工事渋滞のようなことが起こるのを避けるための工夫という見方もできるかもしれません。

一方で、新たなチャレンジの可能性は、工夫次第で無限に広がります。
2700億の話は、総科の議論の中から生まれ、最上層の政治プロセスで決まりました。5年、巨額資金、超L研の夢よふたたび、という話は前回ご説明したとおりです。

平成10年度補正で、小生が取り組んだことに、ベンチャー振興策がありました。試作品はできたけど世に問う機会がないということで、ベンチャーフェアを創りました。これは今日まで続いています。それと日本では、中央銀行体制下のデットファイナンス「しか」存在しないので、新技術の芽にジェット燃料を与えて急成長させるエクイティファイナンスが皆無でしたので、ハンズオン系VC支援のためにファンド支援ファンドを創設しました。これも育って、国費に民間資金を加え1000億円を超え、2026社にエクイティを供給し、92社がIPOしています。

この手のことが、課長補佐が数日徹夜しただけでできてしまう自由度が内在しています。
後になって、政策のタネが成長し始めたときに今ではTVキャスターになってしまった村尾とかいう当時の主計官に見つかって、怪しいベンチャーに国費を出すとは怪しからんとかギャーギャー言われたらしいのですが、出来てしまっているので後の祭りでした(微笑)

世界のアーキテクチャが変化し、エクイティファイナンスがその推進力になっているという現実をまったく理解していない人が偉いポジションにいたわけですから、まともに年度予算でやっていたら、こういう良い新芽も潰されていたでしょう。

2700も良い新芽がいっぱいあります。取りこぼした新芽もありますが、それは公平。公正に会議体で選ぶという仕組みの下では仕方のないことです。

要は、補正予算も使いようということなのかもしれません。政策に対する情熱、志のようなものも問われますね。


Re: 理想のナショナルラボ創り (池田信夫)
2009-09-12 10:41:31
理科系のほうはよく知らないけど、経済学の科研費の配分はひどいもんですよ。T大の某プロジェクトなんか、いきなりメーリングリストで「部会メンバー」のリストが来て、そこに何も知らない私の名前が入っている! きいてみると「時間がなかったので、事後承諾にさせてもらった」とのこと。そういう調子だから中身は何も決まってないのに、T先生の政治力で4億円もらうことだけ内定していた。

あまりにもひどいので私は脱退しましたが、2年目の中間報告のとき、学部のDPを科研費の成果に二重計上したのがばれて、文部省に呼び出された主査のM先生が「これは貧乏な経済学部の教師の生活費援助だと理解している」と開き直って審査委員が激怒し、予算が大幅に減額されました。

それはともかく、安藤さんのつくったRIETIは、何とかならないもんですかね。ご存じのとおり、青木さん以下の創立メンバーはみんな辞めてしまい、研究部長の「検閲」がきびしくなって、研究員はみんな大学の公募のレジュメを書くのに忙しいそうです。初代の研究部長は官房副長官の呼び声が高いようだから、「霞ヶ関のシンクタンク」の原点に戻って制度設計をやり直し、スタッフも公募してはどうでしょうか。

http://agora-web.jp/archives/738826.html
タグ:science
posted by rawwell at 23:47 | Comment(1) | TrackBack(0) | 科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
安藤晴彦と申します。

池田先生のブログは影響力が大きいので勇気を振り絞って投稿しましたが、やはり、新政権の新しい体制の下で、きっちり検証していただきたいと思います。

担当ではないので(外されましたので:苦笑)、すべてを責任もって語れませんが、日本の未来に有効な先行投資になることを切望しております。

これは本心です。どうぞよろしくお願いします。
Posted by 安藤晴彦 at 2009年09月13日 13:17
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